「てぇへんだ〜、てぇへんだぁああ〜!」
「なんでぇい?どうしたい?」
「親分!てぇへんですぜ!」
「おう?何があったんでぇい?」
「そ、それがこの間のマヒクォーの事なんですが、続きがあったんですよ〜!」
「何ぃ〜?続きだぁ?どんなんだ?話してみネェ?」
「へ、へぃ!ケツを振り振りした後にですね、今度は海でやらかしたんだそうで!」
「あぁ?潮溜りじゃ飽き足らず海でもかい?まさか、海でもケツを振り振りなんて言うんじゃねェだろうな〜?」
「違いますよ!なんとマヒクォーの奴、44親分トコで海の案内頼んでといてどッかに消えちまったそうなんですよっ!」
「消えただァ?いってぇどんな風に消えたんでぇ?詳しく話してみねェ」
「へぃ、潮溜りでケツを振り振りご機嫌だったマヒクォーは海の案内を頼んで途中で消えたそうなんですよ!」
「だから消えたのは分かったから状況を言えって言ってんだ!このスットコドッコイ!」
「す、すいやせん・・・」
「で、消える前に何か無かったのか?前触れもなく消えるなんてこたぁねぇだろ?神隠しじゃあるまいし!」
「あっ、そういや」
「なんだ?言ってみねぇ〜?」
「へい、なんでも亀がどうとか・・・」
「カメ?あの浦島太郎の亀か?」
「そうです、その亀です!」
「は、はぁ〜んなるほどなぁ〜。」
「え?どういうことなんで?」
「おう!マヒクォーの奴案内されてる時に亀見ちまったんだな?で思わず追いかけちまったんだな?」
「なんで追いかけちまったんですかねぇ?」
「さぁなぁ〜?竜宮にでも行きたかったのか、亀刺しが食いたかったのか?鼈甲細工の職人に売りつけようとでも思ったかはわかんねェけどな?」
「信じられないっすねぇ?」
「けェって来たのかどうかまた44親分とこで聞かねぇとなぁ?まさか玉手箱持って帰ってくるって事はねぇだろうがな?ハハハ。」
後日・・・
「おう、この間の消えた話だがな」
「え?分かったんですかい?」
「おうよ、なんでも四半時(一時は約2時間)くれぇ経ってから何食わぬ顔で帰って来たそうだ」
「かぁ〜?すごい心臓してますねぇ?オイラだったら怒られちまうと思ってビクビクしちまいますがねぇ〜?」
「ハハハ、そうだなぁオメェはな?でもなサスガのマヒクォーも、そのアト44親分とは目を合わせなかったらしいぞ?」
「そりゃそうですよ!」
「なんだい?自分と同じでちったぁ安心したか?ハハハ。」チャンチャン。