「てぇへんだ、てぇへんだぁ〜!親ぶぅぅ〜ん!」
「なんだい?相変わらず騒々しいねぇ?」
「あ、姐さん!そ・そんな事言ったって、って、てってぇへんなんですよ!」
「はいはい、ウチの人なら奥にいるよ、おまいさん!」
「ん?なんでぇ?おう!今日はナンダ?どんなてぇへんなんだ?あん?」
「お、親分までそんな冷てぇ言い方しなくても・・・」
「ハハハ、まぁそうフクレルねぇ!で?なんだ?」
「へ、へい!さっきチョイト小耳にはさんだんですが、なんとあの八丈に妖怪モロダシンってぇのが出たそうで!そりゃぁもうビックリ仰天だそうなんで!」
「なぁにぃ〜?モロダシン?なんだそりゃ?」
「へ、へい・・・あっしも小耳にはさんだ程度なんでよくはわからねぇんですが、なんでも海の中からケツみてぇな大きさの顔だか頭に太ももくれぇの脚みたいなのが2本生えてる奴らしいんです!」
「あぁ?八丈だろ?ケツなのか?」
「へい、もしかしたらケツダケ星人かなぁ?って思って親分にお聞きしようとすっ飛んできたって訳で!」
「バカヤロ!春日部宿ならわかるが八丈にケツダケ星人はねぇだろ〜?」
「ですよねぇ?」
「で、他に何か特徴はねぇのか?」
「へい、なんでもそいつの向こう側が時々ピカピカ光りやがるそうで・・」
「ん?光る?オメェさっき海って言ったが、間違いねェな?」
「え?・・・海のはず・・・ですよ・・・。」
「ただいま!おまいさん。今、聞いたんだけどなんかスゴイのが出たらしいんだねぇ?」
「ん?モロダシンの事か?」
「そうそう!それ!なんでも八丈の潮溜りに出たそうだよ!」
「潮溜りぃ〜?ほ、ホントですかい姐さん?」
「ホントも何もこんな事ウソ言ったって仕方ないじゃないか」
「そ・そうですね・・・」
「まったく、オメェはいっつも肝心な事が抜けてやがるなぁ?」
「め、面目ねぇ・・・」
「ま、大体の察しはついたぜ!」
「ほ、ホントですかい?」
「おお、そいつはモロダシンじゃなくてマヒクォーって言うやつだ!年に何度も八丈に出没する奴でな、チョット前まではこのお江戸のどこかに住処があったみてぇだが、上方の方に住処換えしてアッチでも名前売ってるそうだぞ!」
「じゃ、人なんですね?」
「おうよ、44親分のとこに何度も草鞋を脱いでるようだぜ!」
「じゃ、なんでモロダシンなんて噂になったんでしょうねぇ?」
「そこだな?また44親分とこに聞いてみるか?引他亜音渡ってので聞いてやっから待ってな!」
カチャカチャ・・・
「ん?若衆の「み」が教えてくれたぜ!ん、なになに?マヒクォーの奴この寒いのにあの海女が着る「潜り着」の下忘れたんだってよ!いくら八丈でもそりゃ無茶だって「み」が言ったら潮溜りで勝負するからデェジョウブってんで、ケツを振り振りしてたそうだぜ!ハハハ楽しい奴だなぁ?」
「ん?そういや、ついこの間「疑爺裸倉」が興奮してケツ見たかったなんて言ってたのはこの事だな!」
「え?マヒクォーってのは、お・女なんですか?」
「おうよ、目黒の悪魔が言うには盆・窮ッ・盆らしいぞ?」
「ほぇぇ〜・・・」
「なんでぇ?オメェも見たかったか?」
「いえ、アッシは疑爺裸倉とは違いますよ!」
「ハハハ、そういう事にしておくか?」チャンチャン
44さま、「み」さま、また使ってしまいました・・・八丈ネタなので・・スミマセン。