「てぇへんだ、てぇへんだぁ〜!」
「なんでぇ、なんでぇい?騒々しいっ!」
「お、親分!てぇへんなんですよ!」
「何がてぇへんなんだ?言ってみねぇ?」
「へい!あの目黒の腹黒大魔王がやっちまったそうなんですよ!」
「ん?今度はなんだ?いってぇ何しやがったんだ?」
「そ、それがですね大瀬ってぇとこの湾内でやらかしたそうですよ!」
「だから、何をだってんだ?」
「あ、すいやせん・・・あのですね、あの野郎悪魔の箱を持ち込んで何かしようとしたそうなんですよ!」
「悪魔の箱?なんだいそりゃ?どういう箱なんでい?」
「そ、それはちょっとアッシにも・・・」
「まったくオメェって奴は進歩がねェなァ?いいかげん成長してくんな!」
「面目ねぇ・・・・」
「で、何か他に聞いてねぇのか?」
「あ、そう言えばその箱で「とる」とか「とらない」とか・・・」
「とる?とらない?そりゃ〜オメェ覇有陣具ってやつだな!」
「え?それはどういう?」
「それはな、ホトグラフってやつのことだ!」
「えぇ?あの魂を奪われるっていう?恐ろしいやつですかい?」
「ばぁ〜か、魂なんて取られるかい!ん?でもあの野郎のはその可能性もあるなぁ?で、どんなのを撮ってたか聞いてきたか?」
「いえ、それは、あの・・・」
「何やってんだオメェはよぉ!」
「あ、でも疑爺裸倉のヤロウも行ってたそうですぜ?」
「なにぃ?そうか、後で奴のヤサの方に野暮用があっからそのついでにちょっくら寄って聞いてくるか?」
後日、
「おう、疑爺裸倉が言うにはよ、悪魔の野郎タツノオトシゴやエビ、カニを撮りまくってご満悦だったそうだぜ!で、なんとあの野郎!そぉ〜っと疑爺裸倉に背後から近づいてイキナリ疑爺裸倉ご自慢の「疑爺裸駒手火馬具南無」を鷲掴みしやがったそうだ!」
「ひぇ〜?鷲掴みですか?信じらんナイッスね?」
「悪魔だからな?やる事がえげつないわ!でご機嫌で陸に上がった悪魔はな、ノンビリ休憩した後に今度は逆に行くなんてぬかしてたんだそうだ」
「え?逆に行って何をやらかすつもりなんですか?」
「さぁなぁ?で、その箱を持って準備しようとして気が付いたらしいんだがな」
「え?何をです?」
「それがオメェ聞いて驚くな?あの野郎その箱に入れとかなきゃなんねぇでぇじなでぇじな布意留夢ってぇのが入ってねえのに気付いたんだそうだ!」
「え?そいつが入ってねぇとどうなるんです?」
「おう、そいつがねェと魂どころじゃなく何も撮れねぇんだそうだ!最初のご機嫌だったやつは夢になっちまったそうだ!で、しょうがねェからも一度同じの撮りに行ったってぇ寸法だ!もうチョットでもう一回ぬか喜び出来たのになぁ?ってそりゃあんまりか?まぁ、富士のお山もドォォ〜んっと見えて空がカラッと晴れて布意留夢もカラ!なんてよ、語呂が良くていいんじゃねぇか?」
チャンチャン!